顕本寺ブログ

今年も隆達忌講演会を開催致します。

隆達忌講演会②
突然ですが、皆さんは「戦国時代の流行歌」をご存知ですか?
いわゆる「現代の流行歌」とは異なりますが、実は戦国の世にも流行歌なるものが存在しました。

その歌は作者の名前を取って「隆達節(りゅうたつぶし」と呼ばれています。
昨今は学校の教科書にも、文化・芸能の一分野として紹介されている隆達節。
隆達節の中には、あの「君が代」の歌詞も含まれているとか。

この隆達節を少しでも知っていただこうと、作者・高三隆達(たかさぶりゅうたつ)が眠る顕本寺(大阪府堺市)において、第6回隆達忌講演会を開催することとなりました。

隆達忌講演会は、毎年命日である11月25日の前後に、隆達節についての講演を行うイベントです。
(今年は11月4日です。)

講師には隆達節研究の第一人者である、小野恭靖先生(大阪教育大学教授)をお招きし、歌の内容、歌の時代背景、歌に纏わる逸話や当時の歌事情など、様々な視点からの講演を聴くことが出来ます。

参加費は無料となっておりますので、興味のある方、隆達節の名前を初めて耳にした方など、気軽に当講演会に参加いただければと思います。

隆達節に関する事柄はFBなどで、講演会までに随時ご紹介させていただく予定ですので、こちらもよろしくお願い致します。合掌


   (記)
【第6回 隆達忌講演会】
 
〈日時〉:平成29年11月4日(土)
    午前11時~12時
〈場所〉:顕本寺(大阪府堺市堺区宿院町東4-1-30)
〈内容〉:戦国時代の流行歌・隆達節についての講演会
〈講師〉:小野恭靖 先生(大阪教育大学教授)
〈演題〉:「隆達節の心と言葉ー中世歌謡から近世歌謡へー」
〈定員〉:130名 当日先着順
〈参加費〉:無料
〈特典〉:隆達節・特製クリアファイルをお一人様一枚進呈
〈参加方法〉:当日直接会場にお越しください
〈問合せ先〉:顕本寺  菅原まで
   (TEL&FAX )072-232-3964
   (HPからのメール)http://kenponji.com/contact.html

盂蘭盆施餓鬼法要

盂蘭盆法要2017
約1ヶ月ぶりの投稿です!
その間何をしていたのかと言うと、
 
◯お盆の準備
◯お盆のお参り
◯お寺でのお盆法要
◯他のお寺でのお盆法要
 
に邁進していました。
 
このお盆の時期が、お寺にとって1年で一番忙しい時期になります。
文字通り首が回らない状態でしたので、なかなかブログの更新が出来ず、今日に至ってしまいました。
 
お盆とは、皆さんもご承知の通り「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれる仏教行事です。この盂蘭盆会、もともとはインドの雨季に行われていた「自恣(じし)」の時、お釈迦様・僧侶・僧団に対して供養をすることが起源と言われています。
それが中央アジアや中国などを経て日本で「仏様である先祖の霊に、たくさんの供物を供え、供養をする行事」として定着しました。
 
「盂蘭盆」の語源は様々な説がありますが、定番の「倒懸」説や「盆器」説ではなく、ここではイラン語で霊魂を意味する「ウルバン」から音写された説を採用します。
この「盂蘭盆会」、日本では奈良時代から行われていたそうです。
また「盂蘭盆施餓鬼法要」は盂蘭盆会と施餓鬼会が合わさって法要が行われていることをご存知ですか?
 
◯盂蘭盆会は先祖に供える。
(7月か8月に行う)
◯施餓鬼会は餓鬼に供える。
(いつ行っても良い)
 
これらの事からお盆の時期には、まずそれぞれのご家庭にお参りをし、ご先祖と餓鬼を供養し、その後お寺にて更にご先祖と餓鬼を供養する法要を行うことが一般的となっています。
 
自分に連なるご先祖様を大切に想う事はとても尊いことです。
真心を込めてご先祖様の供養をしっかり行えるこの「盂蘭盆」という行事が、これからも日本で長く続いていく事を願っています。合掌

隆達小歌が紹介されます。

高三隆達のパネル
7月も半ばを過ぎました。

真夏ではないでしょうが、それでも毎日暑いですね。

私はお寺の住職として、日々お盆の準備に追われています。
そのお盆を迎える前に、ここでテレビ放送のご案内を致します。
 
三重テレビ制作のテレビ番組
「音楽の源流~御食国の鼓動~」
の第3回で、顕本寺と隆達小歌が紹介されます。
 
三重テレビや複数のテレビ局では既に放送されたようですね。
(当寺にはDVDが届きました)
 
関西圏の放送局と時間は
○KBS京都 7月20日(木)19時~
○サンテレビ 7月23日(日)11時~
です。
 
室町小歌の最後を飾り、かつ近世芸能の嚆矢と言われている隆達小歌。(写真は高三隆達のパネル)
 
歌舞伎のルーツとして有名な阿国歌舞伎の中には、隆達小歌の歌詞が使われている事から、その影響が指摘されています。
 
日本の音楽や芸能にご興味のある方は、是非ご覧いただければと思います。合掌
 
(音楽の源流  公式サイト)
http://www.mietv.com/ongaku/

白い蓮の花が咲きました。

白い蓮の花
元長忌が無事に終わり、次はいよいよお盆のお参りが始まります。
 
大阪では8月にお盆参りがあり、檀信徒の各ご家庭をお参りして、ご先祖様のご供養を行っています。
 
お寺にとっては、1年の中で1番忙しい時期といえますね。
 
「準備をしっかりせねば!」と思いながら、作業をしておりますと、お寺にある蓮の花が綺麗に咲いているのを発見しました!
 
花の色は白色、いわゆる白蓮華です。
 
インドでは白蓮華は最も勝れた花の一つと言われています。
 
この白蓮華が名前についているお経が、皆さんご承知の「法華経」です。
 
「法華経」はインドの言葉で「サッダルマ・プンダリーカ・スートラ」と呼ばれています。
 
この「プンダリーカ」の部分が白蓮華の事を指し、これを日本語に訳すと「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」となります。

法華経の素晴らしさを、白蓮華を比喩にして強調し、最も勝れたお経であることを伝えている訳なのです。
 
当寺の境内に咲いている白蓮華を拝見しながら「今年のお盆も、法華経とお題目の教えに基づいて、お盆参りに励もう」と思えた1日となりました。
 
合掌

第6回 元長忌(2017年6月25日)

第6回元長忌が開催されました。

第6回 元長忌
6月25日(日)大阪府堺市・顕本寺に於いて、毎年恒例の元長忌が開催されました。
当日は生憎の雨模様となり心配致しましたが、お蔭を持ちまして多くの方にご参加いただきました。
 
12時から行われた三好元長の追善法要の中で、
「三好元長、没後485年」と読み上げた時、改めて時の流れを感じました。
元長の子供たちは、485年前に起こった父の死に際し、またその後の1周忌などの法事を迎える中で、どのような気持ちだったのか。
三好兄弟の気持ちを想いながら読経致しました。
 
13時から始まりました吉田豊先生の記念講演「自由都市堺と戦国三好一族」では、中世に「自由なる都市」と呼ばれた堺の町、そしてその堺の町と三好一族との関連を、豊富な資料を元に分かりやすくお話いただきました。
 
個人的には、武野紹鴎の父と三好家との関係性に興味ありです!
 
講演会終了後には、顕本寺の大広間にて恒例のお食事会。
 お弁当を囲みながら、三好家の話や歴史の話、最近の活動に関する情報交換・情報共有などに話が弾みました。
 
直接お顔を合わせて、色々なお話が出来ることがとても有難いですね。
 
ご参加いただいた皆様と来年の再会を約束し、第6回元長忌は無事にお開きとなりました。
 
ご参加下さった皆様、お手伝いいただいた「堺ちくちく会」の皆様、ご遠方より足をお運び頂いた三好長慶会・出水先生、皆様本当にありがとうございました!合掌

元長忌の限定グッズが届きました

元長忌限定グッズ1
元長忌まで残す所あと3日!
本日、ようやく元長忌の限定オリジナルグッズが届きました。


この小さい箱の中身がそのグッズです。


粗品ではありますが、今回の元長忌に参加していただいた方のみに進呈する予定です。


さてどんなグッズか?
 
それは当日のお楽しみ、ということでどうかご容赦くださいませ。
 
第6回元長忌は6月25日(日)、大阪府堺市の顕本寺において開催致します。
 
オリジナルグッズとともに、三好元長の追善法要や記念講演会などを催しますので、ご参加のほど宜しくお願い致します。
 
(元長忌 開催要項はこちら)
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=388060578260730&id=319718225094966

三好元長の世代

三好元長パネル1
 今月25日開催の元長忌を迎える前に、三好元長について少々。(この写真は元長肖像画をパネルにしたものです。許可あり)
 元長についての詳細はネット上にたくさんありますので、それとは別の視点からいきます。 

 三好元長は文亀元年(1501)生まれです。

 ではこの元長と同世代の人物は誰か?試みに挙げますと、

 
毛利元就 (西国大大名) 1497年生まれ
長宗我部国親 (元親の父) 1504年生まれ
織田信秀 (信長の父) 1511年生まれ
松平清康 (家康の祖父) 1511年生まれ


などの武将が挙がります。 
 勿論他にもたくさんの武将がいますが、人気武将との関連で上記の武将を挙げてみました。
  こうして見ると、元長は戦国時代の中心的役割を担った織田信長達の親の世代になるのですね。(二世代に亘っている毛利元就は凄いですね!)
 
 ちなみに三好元長が没してから2年後の1534年には織田信長が誕生しています。
三好元長は、人気の武将が活躍した時代より一世代前の武将ですが、それだけに教科書には無い、新たな発見があるかもしれません。
 
 新たな発見を夢見ながら、色々想いを巡らせると、一層歴史が楽しくなりますね!

松平頼該公150遠忌法要に参詣

松平頼該公150遠忌
先日、香川県高松市にある高松城跡・玉藻公園で開催された、松平頼該(よりかね)公150遠忌法要に参詣致しました。
松平頼該公(1809~1868)は江戸末期に活躍した人物です。
もともとは藩主の長男として生まれましたが跡継ぎにはならず、地元・高松に帰って地域の発展に尽力されました。
そんな頼該公が信仰していたのが、法華宗です。
頼該公はとても熱心な法華宗の信者となり、自ら八品講を組織して、布教活動に邁進されました。
約150年経っても尚、頼該公の信仰心に感銘受けた方々がたくさんお参りされている事に、感激しました!
やっぱり信仰の力は偉大ですね。

第6回元長忌(げんちょうき)、開催決定。

ブログ元長忌チラシ.jpg
 今年も戦国武将・三好元長を祀る顕本寺において、第6回元長忌(主催 元長忌実行委員会)が開催されます。
 この「元長忌」にご参加いただきますと、三好元長の供養の法要と、三好氏に纏わる講演会を聴くことが出来ます。
 また講演会終了後は、参加者の親睦を深める為のお食事会も行っております。
 近年再評価の進んだ三好氏を深く知る機会ですので、興味のある方は是非ご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。


【第6回元長忌(げんちょうき)】

日時 6月25日(日)
場所 顕本寺(大阪府堺市堺区宿院町東4-1-30)
内容 三好元長の追善法要 三好氏に纏わる講演会 お食事会
講師 吉田豊 氏(元堺市博物館学芸員・歴史研究家)
   「自由都市堺と戦国三好一族」
定員 講演会・法要 130名(当日先着順。受付開始12時~
   お食事会 70名(事前申込。6月15日〆切り
参加費 講演会・法要 1人500円(限定オリジナルグッズ付)
    お食事会 1人2000円(事前申込が必要)
お申込方法 講演会・法要 当日先着順 受付開始12時~
      お食事会 下記問合せ先にTELまたはFAX
           6月15日〆切り
お問合せ先 元長忌実行委員会 菅原
      TEL・FAX 072-232ー3964

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