三好家中の法華信仰
台風21号の後に秋のお彼岸法要が控えるなど、9月はバタバタとした日々を過ごしておりました。そんな中、10月に入ってからすぐの10月6日に大阪府大東市の「いいもりぷらざ」において、「三好長慶&飯盛城 市民サポーター養成講座」がありました。今回ご縁をいただいて当講座の講師を務めることになり、「三好家と法華宗」という題で90分お話をさせていただきました。拙い話にもかかわらず、講座に参加された方々は皆さん熱心に耳を傾けていただき、最後には様々な角度からの質問もありました。日頃から良く勉強をされているんだなと感じた次第です。
さて、今回は三好家と法華宗の繋がりを紐解く中で、前半に堺幕府、後半に今までの講演で充分にお話出来なかった「三好家中の法華信仰」と「永禄の規約に関する動向」のボリュームを少し膨らませて、お話をさせていただきました。
三好家の当主である三好長慶は、友好的ではあるものの法華信者という確かな形跡は見られません。しかし弟の三好実休には法華信仰の記述が残っており、実休に関してはバリバリの法華信者であると言えます。そしてかの有名な松永久秀も熱心な法華信者であること、他の三好家中の武将の法華信者のお話もさせていただきました。
私自身まだまだ知らない事がたくさんある中で、講座に参加された方々とともに三好家を読み解く機会をいただきましたこと、大変有り難く思っています。今回当講座に御参加いただいた皆様、そして講座の準備などでお世話になった大東・三好長慶会の皆様に謹んで感謝申し上げます。合掌